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Tapestry

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SHALLOW HAL

「愛しのローズマリー(SHALLOW HAL)」 2005-05-21

面食いの主人公ハルが、ふとした事から催眠術にかけられ、
内面の美しい人を見ると外見も美しく見えてしまう様になり、
おデブのローズマリーに一目惚れをする・・・。

あらすじだけ聞くと、ちょっと馬鹿馬鹿しい感じのこういったラブ・コメディって
どうなんだろう~?と、正直あまり期待しないで観たのだが、なかなか面白かったぞ。

実はおデブではあるが、ハル(ジャック・ブラック)の目から見た
ローズマリー(グウィネス・パルトロウ)は、スレンダーな美人。
彼女はハルが勤める会社の偉いさんの娘で、お嬢様なせいか、服装なんかもすごいカワイイ。
あの巨体でピンクのセーターや花柄のワンピースなんて着るんだけど、
やっぱり金髪に白い肌ってだけで、ああいった色ってとっても映えるんだなぁって、
変なところで感動。グウィネスが着ていたピンクのセーター&スカートなんてもう~、
とってもカワイイ。こないだの「シルヴィア」で、
すっかり彼女のファンになってしまったようだ。この役も結構いいやないの。
お相撲さんみたいな贅肉衣装をつけても、なおかつカワイイのだ。

主人公のハルも、最初はなんとな~くもう~生理的にやなオトコだ~って思ってたけど、
やっぱり男性だって恋をすると素敵になってくるんだなぁ。
決して不細工な顔ではないけど、やっぱり最初はどう見てもモテそうもないハルだったのに。
何といっても会話が上手。相手を誉めるのも上手い。
ちょっと大げさやん、と思う部分もあったけど、
好きな人に誉められて嫌な気がする女性はいないと思うしね。

映画自体もさることながら、Special Featureにあった、製作裏話が面白かった。
太ったローズマリーを見て「あれぐらいの女性、その辺にゴロゴロいるやん・・・。」
と思ったのだが(アメリカでは、決して珍しくない程度のおデブちゃんだ)
やはり、実物のモデルの肉の付き方なんかを、緻密に研究して作られた、偽脂肪だった。(笑)
実際の体で登場していた女性、太ったグウィネスによく似ていた気がする。
グウィネスのいかにも体が重そうな(いや、実際重かったのだろうが)しぐさも、
上手だったと思う。しかし、それにしてもあれぐらいの太さだと、
椅子が壊れたりするものなんだろうか・・・・・?

病院で最初会ったときはとても可愛く見えた女の子が、
実は顔半分にやけどを負っていた事が分かった時や、
醜いおばあさんに見えたハルの友達ウォルトの彼女が、
実は若くてカワイイ顔をしているとわかった時など、ちょっと考えさせられた。
いつまでも綺麗でいたい、と思う気持ちも大切だけど、
やっぱり人間、内面の醜さは隠せないんだなぁ・・・。
内外共に、綺麗な人でありたいなぁ・・・と切に思った。


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